映画『町田くんの世界』の感想と考察。




こんにちは、なおちぷです。

映画『町田くんの世界』を劇場で観てきたので感想と考察を書いてみたいと思います。

主演の町田くん役を見て『誰?』って思いましたが、それはきっと僕だけではないはず!だって、町田くん役の『細田佳央太さん』は本作がオーディションで選ばれた、初主演作品なのです!

久々に聞きました!そんな話・・昔の『角川映画』のような話ですな・・『知世ちゃん』好きでした・・さて、話を戻して、劇場に足を運ぶ前の情報としては、『優しい話らしい』ことだけを胸に劇場に足を運びました。

世知辛い世の中ですから、癒されたいなぁ・・・

あらすじ

主人公の町田くんは、運動も勉強も苦手でおとなしい性格、どちらかといえば地味な感じだが、人を愛し気に掛ける事の能力は凄まじいものがある青年だ。バスの乗車中に席を譲るのはもちろん、学校内でも困っている人を見ると助けずにはいられないのだ、その心配りと行動で周りの人の心も癒されていき、町田くんの持つ優しい世界に包まれるのだった。

そんなある日、クラスメイトの女子『猪原さん』と触れ合うが、『人が嫌い』と言う彼女に戸惑う町田くん・・・・

猪原さんに『優しく』心配りと声かけする町田くんに、次第に猪原さんは惹かれて淡い気持ちを抱くのだが、周りに人すべてに優しい『町田くん』は他の女子にも優しくて、猪原さんの心は穏やかではない・・モヤモヤ・・・・

だが、次第に『町田くん』に心の中にも変化が少しずつ現れてきて・・・・・・『このわからない気持ち』の答えを求めていく事になるのだが・・・

感想と考察(一部ネタバレします・・)

町田くんの世界が心地よいなぁ。

この映画は基礎情報をほぼなしで劇場に足を運びました。まぁ『優しい話』だとは聞いていましたが、町田くんな今時、こんな人リアルにいるのかな?くらいの好青年です。僕ならバスの席を譲るに少し抵抗があります・・

だって、人によっては『結構です!きっぱり』とか『年寄り扱いするな!』とか言われたりすることもあって、なかなかねぇ?でも、町田くんは違います!常にバスの中で目を配り席を譲る人を探しているようです。高齢の方が乗車している事に気がつく事が遅れたら自分を責めたりしています・・・なんて子だ。

学校でも重たい物を持っていたり、高いところに掲示物を貼ろうとしている人がいたら、手助けしないと気が済まないようだ・・世の中にこんな人が溢れたらいい世の中になるだろうなぁと思う。

物事の崩壊は『無関心』から始まるのだ。自分には関係に無い事に関与せずに見過ごすことは、いつか自分に返ってくるかもしれないし、世の中を悪くする。自分の物じゃ無いから・・・自分の仕事じゃ無いから・・僕の子供じゃ無いから・・そんな理由で放置し『事件』になることも多い世の中だ。

そんな中でも、町田くんは『関与』し続ける・・見過ごせないのだ!あらすじでも書いたが、町田くんは勉強も運動もできないどちらかといえば地味な青年だが、人を手助けする優しさには『強さ』を感じるのだ。

友人がボーリング場で絡まれた時も、僕の友人に『手を出すな!』的に制していた・・きっと腕力も強く無いだろうと思う町田くんだが『決意』と『覚悟』を感じる行動に『悪童』は引き上げていった。

そう、『優しさは強さ』であり『強く無いと優しくもなれない』そう思いましたね。

何より、町田くんは他の人に親切にしているけど、決して見返りを求めていないのも、冷静に考えると凄い!

周りの俳優陣も豪華です

町田くんと猪原さんは役は本作がほぼ初主演の新人二人ですが、周りの俳優陣が豪華でしたね〜!

細田 佳央太(町田 一役)

成績も運動神経も良く無いけど、人には神様のような愛情注ぐ存在、それ故に女性からは・・・走り方は特徴的(笑)むしろ走法的に難易度高めでは? 俳優さんの普段はイケメンなんだなぁ・・

関口 渚(猪原 奈々役)

人嫌いで人を避けて生活しています。お母さんが有名人でメディアにゴシップで出たことから更に、人と関わりを避けるようになったと思われる。町田くんとは保健室で出会います。透明感のある伸びしろを感じる女優さんでした。少し見方にもよりますが・・『広瀬すず』に似てるかも?今後も活躍される女優さんだと思います。

前田 敦子(栄 りら役)

本作で面白い役柄はなんと言っても前田敦子演じる『栄 りら』でしょう!低めの乾いた声でツッコミのコメントを言うシーンが面白くてツボでした。彼女が演じた役の中で一番好き!本作で重要な役だった。

岩田 剛典(氷室 雄役)

モデルをしているけど、自分が思うほど必要とされていないって状況が痛い・・・チラシ端に出てる感じの仕事・・学校ではそれなりにモテてるけど性格も悪く、僕的にはゲスな男に見える・・でもそんな役を演じる『岩田 剛典』もたまには良いね!役に広がりが出ます・・恋愛映画の主人公を演じる事も出来るのに脇を固める役で出演・・凄いね!

高畑 充希(高嶋 さくら役)

岩田 剛典演じる『氷室 雄』の彼女役で登場するも、振られてしまい・・その直後に優しくされた『町田くん』に恋愛感情を抱くようになるが・・博愛主義の『町田くん』には想いも届かず・・寂しい時に優しくされただけで、すり寄ってくる女子の役なので、少し『メンヘラ』っぽい感じも良い(笑)高畑充希の高校生役もきっと見納めだろうか?でも可愛い。

ん?岩田 剛典との恋愛って映画『植物図鑑』がありましたね・・・・

まとめ

  • この世界は悪意に満ちている・・って池松壮亮の声で始まるが『町田くん』の優しさ溢れる映画
  • 新人二人が主演で脇をアラサーの俳優で固める布陣は博打のような映画だが違和感は感じない、監督の勇気を評価したい
  • 映画は起きていながらに人に見せる『夢』のようなものだ・・本作はそれを思い出させてくれる作品だ。
  • 脇役が豪華すぎる!池松壮亮、戸田恵梨香、佐藤浩市、松嶋菜々子・・主演できる人ばかり・・・・
  • 高校の設定の映画は、その『時代』に自分をタイムスリップさせてくれればOKだと思っている・・『この映画』は心地よかった・・

ABOUTこの記事をかいた人

札幌在住。映画とマラソンと美味しい物や良い感じのお店が大好き!スタバ出現率高し!後悔しない生き方を模索の日々。。