映画『バイス』の感想と考察




こんにちは、なおちぷです。

先日、映画『バイス』を観てきたので感想と考察を書いてみます!

映画『バイス』の主人公は『アメリカ史上最強で最凶の副大統領と呼ばれた

ディック・チェイニーです。

正直な話、誰!?って感じなんですが、この男の政治人生で『世界』が大きく変わりました。

権力を手に入れると、副大統領なのに『アメリカ』をあの『戦争』に突き進めた『』の人物なのです。

興味深い内容なのぜひ読んでね!

ストーリー

1960年代半ば、酒癖の悪い青年チェイニーがのちに妻となる恋人リンに尻を叩かれ、政界への道を志す。
型破りな下院議員ドナルド・ラムズフェルドのもとで政治の表と裏を学んだチェイニーは、第に魔力的な権力の虜になっていく。大統領首席補佐官、国防長官の職を経て、ジョージ・W・ブッシュ政権の副大統領に就任した彼は、いよいよ入念な準備のもとに“影の大統領”として振る舞い始める。2001年9月11日の同時多発テロ事件ではブッシュを差し置いて危機対応にあたり、あの悪名高きイラク戦争へと国を導いていく。法をねじ曲げることも、国民への情報操作もすべて意のままに。こうしてチェイニーは幽霊のように自らの存在感を消したまま、その後のアメリカと世界の歴史を根こそぎ塗りかえてしまったのだ。

映画『バイス』公式サイトよりー引用

バイス
Vice
監督 アダム・マッケイ
脚本 アダム・マッケイ
製作 アダム・マッケイ
ウィル・フェレル
ミーガン・エリソン
デデ・ガードナー
ブラッド・ピット
ジェレミー・クライナー
ケヴィン・J・メシック
製作総指揮 チェルシー・バーナード
ジリアン・ロングネッカー
ジェニファー・マデロフ
ジェフ・G・ワックスマン
ロビン・ホーリー
ナレーター ジェシー・プレモンス
出演者 クリスチャン・ベール
エイミー・アダムス
スティーヴ・カレル
サム・ロックウェル
タイラー・ペリー
アリソン・ピル
ジェシー・プレモンス
音楽 ニコラス・ブリテル
撮影 グリーグ・フレイザー
編集 ハンク・コーウィン
製作会社 アンナプルナ・ピクチャーズ英語版
ゲイリー・サンチェス・プロダクションズ
プランBエンターテインメント
配給 アメリカ合衆国の旗 アンナプルナ・ピクチャーズ
日本の旗 ロングライド
公開 アメリカ合衆国の旗 2018年12月25日
日本の旗 2019年4月5日[1][2]
上映時間 132分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $60,000,000[3]
興行収入 世界の旗 $68,980,139[4]

(ウィキペディアより転載)

感想と考察

チェイニーの妻『リン』の影響が大きい

酒癖の悪い青年チェイニーが政治の世界で大きな出世を成し遂げたのは『夫人』の影響が大きい。

夫人の『リン・チェイニー』は才女であり、夫になる『チェイニー』に大きな期待を持ち、政治の世界での出世を望んだ。チェイニーも『夫人』の期待に応えるべく『努力』したとは思うが、この『夫人』の影響がなくても『政治』の世界で出世できたとは思えない。

すなわち、人生の成功は『配偶者』によるものも『大きい』と思う。

自分が『何か』を目指した時に、『貴方なら出来るわ!』と『きっと無理よ、現実を見て!』と言われる違いで、

その『人生』に大きな違いが出ると思わないだろうか?

チェイニーの最初の『動機』は恋人であり後の妻である『リン』に認められたい一心で努力したのだ。

フォード政権が野に下った後は、地元ワイオミング州から下院選への出馬を決意。1978年の選挙では難しいとされながら当選を果たした影には妻『リン』の選挙応援があったことも本作で描かれている。

演説が苦手な『チェイニー』は心臓の病で活動制限中も地元を『演説』してまわり『当選』へと導いたのだ。

やはり、この『』がなければ『成功』しなかっただろう。

 

政治の師である『ドナルド・ラムズフェルド』との出会い

『大学中退の酔っ払いチェイニーは妻に愛想尽かされぬため連邦議会のインターンに。そこにいたのが”折り畳みナイフのように権力を使いこなす”共和党議員ラムズフェルド

ラムズフェルドに「口は堅く」「指示を守れ」「忠実であれ」という部下としての3ヵ条を叩き込まれたチェイニーは、権力に身を捧げることを決意する。それは学業もスポーツも平凡な成績しか残せなかった男が、ようやく見出した自らの天職だった。

アダム・マッケイ監督は「彼らに共通の信念はなさそうだ。この男は善悪の物差しで判断しない」と二人の共通点を挙げている

数十年にわたってチェイニーの指導役、同僚、そして最後には「部下」に陥れられたラムズフェルド。自らの指導がチェイニーに 大きな“悪”影響を与えたのは間違いない。

この映画の言いたい事は!?

バイス』の冒頭で、「労働時間が長くなり、賃金が上がらないと、国民は政治の話なんかしなくなる」とのナレーションが入る。

これは『物事』の崩壊は『無関心』から始まるとの『格言』通りの事だ。

多くの人々は、政治家は『正しい』事をしてくれるはずと思っている、いや思いたいのだ。何故なら考えるのが面倒だからだ、自身の生活や目の前の支払いで頭が一杯で、世の中や社会の出来事まで思慮が及ばないのだ。

結局は『ごく僅かな人間』が権力を持ち、自分の考えでその力を行使していく事実はあまり『知られていない

私たちが住む『日本』でも同じことが言える。

本作品の中でも描かれているが、アメリカから脅威と感じる『航空機』は撃墜しても良い!大量破壊兵器や化学兵器の所持が疑われる国を攻撃しても良いだ。

情報の正確性を検証せずに『戦争』に突き進む『アメリカ』の姿勢は、ほんの数人で決められた事実も恐ろしい

非常時のアメリカ大統領の行為は『全て』許されるとの法解釈も『恐怖』でしかない。

また、チェイニーも戦争を主導し何万人もの戦死者や犠牲者を出しながらも、自身の関連企業がその戦争で多額の利益を挙げている非情さと、『家庭』では妻を愛し、子どもを大切に想う父親である事の事実。

権力と正義を考えさせられる映画だった。

ABOUTこの記事をかいた人

札幌在住。映画とマラソンと美味しい物や良い感じのお店が大好き!スタバ出現率高し!後悔しない生き方を模索の日々。。