映画『ハンターキラー潜行せよ』のあらすじと評価考察




こんにちは、なおちぷです。

映画『ハンターキラー潜行せよ』を観てきたので感想などを書いてみます!

潜水艦映画にハズレ無しと言われますが『本作』も凄く面白かったですよ。




あらすじ

ロシア近海で1隻の米海軍原子力潜水艦が姿を消した。

ジョー・グラス艦長率いる攻撃型原潜“ハンターキラー”は捜索に向かった先で、無残に沈んだロシア原潜を発見、生存者の艦長を捕虜とする。

同じ頃、地上ではネイビーシールズ精鋭部隊の極秘偵察により、ロシア国内で世界を揺るがす壮大な陰謀が企てられていることが判明する。

未曾有の緊急事態を回避するため、ハンターキラーには限りなく0に近い成功率の任務が下る。

それは、絶対不可侵の水中兵器ひしめくロシア海域への潜航命令でもあった。

グラスは任務遂行のため、シールズとタッグを組み、禁断の作戦実行を決断するが・・・。

世界の運命は、一隻の潜水艦に託された――。

(ハンターキラー潜行せよ公式サイトより引用)

ハンターキラー 潜航せよ
Hunter Killer
監督 ドノヴァン・マーシュ
脚本 アーン・シュミット
ジェイミー・モス英語版
原作 ドン・キース
ジョージ・ウォレス
Firing Point
製作 ジェラルド・バトラー
マーク・ギル
トビー・ジャッフェ
マシュー・オトゥール
ニール・H・モリッツ
アラン・シーゲル
レス・ウェルドン
ジョン・トンプソン
タッカー・トゥーリー英語版
製作総指揮 クリスタ・キャンベル
ジェフリー・グリーンスタイン
ラティ・グロブマン
ケヴィン・キング
アヴィ・ラーナー
クリスティーン・オタール
アーン・シュミット
ハイディ・ジョー・マーケル
出演者 ジェラルド・バトラー
ゲイリー・オールドマン
コモン
ゼイン・ホルツ英語版
音楽 トレヴァー・モリス英語版
撮影 トム・マライス
編集 マイケル・J・ドゥーシー
製作会社 オリジナル・フィルム
ミレニアム・フィルムズ英語版
Gベース
配給 アメリカ合衆国の旗 ライオンズゲート/サミット・エンターテインメント
日本の旗 ギャガ
公開 アメリカ合衆国の旗 2018年10月26日
日本の旗 2019年4月12日
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $40,000,000[1]
興行収入 世界の旗 $10,712,377[2]
                  (ウィキペディアより転載)




 

考察

潜水艦物のストーリーは出尽くしている

実は潜水艦物のストーリーは出尽くしているので、本作もストーリー的には過去の作品を踏襲したものになっている。

海中という外部遮断された空間の閉塞感。その環境で起きる事件・事故、ソナーを駆使した見えない敵との戦い、迫る機雷や魚雷の恐怖、海軍兵学校出身のエリート将校と現場叩き上げの対立、艦長のリーダーシップ、世界大戦になりかねない地上の状況などが『潜水艦映画』のお約束なのだ。

また原子力潜水艦保持する武器は『魚雷』と『トマホーク』が主な装備なので、敵の駆逐艦や潜水艦を沈めるか、もしくは敵の本土を攻撃をするか?の2択の攻撃種類しか持ち合わせていないのである。しかも潜水艦はレーダーと音を頼りに潜行しており『敵』に気づかれないように行動している。敵に攻撃を仕掛けると、その時点で『自艦』の存在がばれ、反撃を受ける。言わば水の中で『ドックファイト』状態になるのも展開のお約束だ。

本作も『トマホーク』を使用するのか?ギリギリまでの展開になるのだが・・・

仮に『トマホーク』を使用すれば『戦争状態』になることは避けることが出来ないだろう。

補足
トマホーク (BGM-109 Tomahawk) は、アメリカ合衆国で開発された巡航ミサイル 。

飛行機のように翼とジェットエンジンで水平飛行できる 

潜水艦物の映画に惹かれるのはなぜか?

潜水艦物の映画に惹かれるにはなぜか?を考えた場合に、潜水艦は多くにスタッフの協力で運行している事がある。

言わば『チームプレイ』なのだ、それゆえにそれぞれの『ミス』が全体の安全を脅かす事もある。

そして『優秀な艦長』も作品には欠かせない、極限の状態で『判断』し『決断』するリーダーに強く惹かれるのだ。

そして、副艦長との『意見対立』は潜水艦物ではお約束なんですよね!本作でも年齢の若い副艦長が『規則』をうるさく言いますが、物事の『本質』はどこにあるのか?とか状況下での『最善の方法』を選択することが大切なんです。

僕は『決断』や『覚悟』する『人』の顔が好きなので、ほぼ『潜水艦』映画は好きになります。

感想(ネタバレあり)

以前から何作も制作されてきた『潜水艦』の映画ですが、『本作』では新しい事もいくつかありました。

その事に触れながら感想を書いてみます。

沈没したロシア潜水艦から『ロシア人艦長と船員』を救出

沈没したアメリカの原子力潜水艦の調査のために対象水域に潜行していた『ジョーグラス艦長』率いる『ハンターキラー』はロシア潜水艦より魚雷攻撃を受けるが『囮魚雷』を使い回避し、自艦の反撃で相手を撃破した。その後付近で金属の打撃音をソナー兵が感知し艦長に伝える。音は以前から沈没していた『ロシア潜水艦』からだった。反対する副艦長をいさめながら、救助の命令を出す『ジョーグラス艦長』だった。カッコいい。

相手は『命令に従っただけ』だ『救助』は人道的に正しいだろうとの考えなのだ!

この『救助』が『本作』の要の部分で、その後の司令である『未踏のロシア海域』を進むにあたり『ロシア潜水艦長』から『助言』を受けて『潜行作戦』をする事になる。

副艦長は潜水司令部に『敵』を入れる事自体が、『軍法会議』物だと反対するが、『ジョーグラス艦長』は助言を得る事にする。海図では行止まりのはずなのに『抜け道』があると主張する『ロシア艦長』だが信じて良いのか?疑心暗鬼になるが、『ジョーグラス艦長』は信じて進むのだった・・・・

ハンターキラーの副艦長は司令室に『敵』を入れただけで『軍法会議』だと言うが、『ロシア艦長』も海図にない道や機雷、音声ソナーや海底の地質データまで『アメリカ』に教えた時点で『命』すら危ない状況だと思われる。大きな陰謀から両国の戦争を避けるために『信頼し協力』する『両国』の『艦長たち』に感激してしまう。

敵対する『アメリカとロシア』の軍人達が協力する設定は珍しい。

ネイビーシールズの地上作戦

潜水艦物の映画の場合はほとんどが、潜水艦内部の映像で息が詰まる閉塞感が特徴なのだが、本作はタイミングよく『地上』の映像が入る。

ロシアで不穏な動くを感知した『国防総省』がロシア本土に『ネイビーシールズ』を派遣し調査させるのだが、その時にロシアの国防大臣が『クーデター』を起こし、大統領を拘束し『アメリカ』に戦争を仕掛けようとする。

冒頭のアメリカ原子力潜水艦とロシア潜水艦の沈没は、このロシア国防大臣が画策したものだった。

両国の戦争を回避するために『ロシア大統領』の『救出』が必要だ!

その任務を受けたのは5人の『ネイビーシールズ』なのだ・・精鋭部隊だけど『人数』少ない・・

緊迫した状況の中で『銃撃戦』や『スナイパー』も出てきて、良いとこどりの映画展開になってると思うけど、

潜水艦の緊迫さが少し薄まるのは仕方がないところか・・

個人的には『ロシア大統領』の『SP』の頑張りと最期のシーンが良かった!(少しレオンみたいだった)

ネイビーシールズの隊長格が『悪人顔』なのに『良い人』で嬉しかったなぁw

人間の信頼関係や人望って大切ね!

本作の重点は人間の信頼や人望って大切ねって感じるところですね。艦長のリーダーシップも大切だけど、『ジョーグラス艦長』は船員を思いやれる人のようでした。

艦に乗り込み『船員』が部屋でTVゲームをしているのを見かけ、船員が『緊張』するも、『続けて良い』とその場を離れたり、冒頭の挨拶で『船員の仕事には自身が全て責任を負う』と言ってみたり、エリートの副艦長に『真に大切な事』を優しく教えていたり、勉強になります。

本作の中で『ジョーグラス艦長』は一回も部下に『怒鳴る』事はなかった。

ロシア艦長の『セルゲイ・アンドロポフ』も寡黙でカッコいい。ロシアの駆逐艦から攻撃を受けるシーンで、その乗組員が自身の鍛え上げたスタッフである事から、『ジョーグラス艦長』から依頼されて、『攻撃』を回避するように指示をする。通常であれば『乗船』している現在の他の『艦長』が攻撃命令を下せば『攻撃』は不可避なのだが『船員達』は攻撃を拒否する。またロシア艦長の『セルゲイ・アンドロポフ』の『呼びかけ』も心を打つ、スタッフ全員の名前を呼びかけるのだ。

その後、『ロシア大統領』が『アメリカ潜水艦』に搭乗している事、攻撃は反撃とみなす!との声明で状況は好転するように見えたが、艦の損傷で『魚雷』が発射できない状態のなかで、『ロシア本土』から本艦に向けて巡航ミサイルが発射される。

本艦に危険が迫るなか『ジョーグラス艦長』は『トマホーク』の発射の判断を迫られ・・・・・

まとめ

  • 潜水艦の映画にハズレ無しって言葉があるが本作においても『正しい』
  • ゲイリーオールドマンが出ているから期待したが出番も数なく『開戦』を主張する役人で古臭い設定
  • 新しい『リーダー』を描いた作品!以前の潜水艦の艦長は高圧的で『怒鳴る』イメージ
  • とにかく『戦争』って『役人』があるのがマジ怖い『バイス』を観た直後だからかも?
  • ロシア艦長の『セルゲイ・アンドロポフ』を演じた『ミカエル・ニクヴィスト』は2017年に肺がんで亡くなっているので本作が遺作になっている。
  • 観ても後悔する事は無い、むしろもう一回観ても良いくらいの作品だった。

ABOUTこの記事をかいた人

札幌在住。映画とマラソンと美味しい物や良い感じのお店が大好き!スタバ出現率高し!後悔しない生き方を模索の日々。。