こんにちは、なおちぷです。
映画『居眠り磐音』を観てきたので感想と考察を書いてみます。
松坂桃李の映画も何本か観ましたが良い俳優だなぁと思っています。
最近だと『孤狼の血』と『娼年』を劇場で観ました。
何か憂い感じられる演技は彼独特の雰囲気があるからなのでしょうか?
本作も期待して劇場に足を運びました。
映画『居眠り磐音』を観てきた。
地味に感じがちな『日本映画』だが
殺陣もドラマもあり、
そして最後は切ない……
闘い耐えてるのは
自分だけは無い……#居眠り磐音#映画#朝活#ブログ書け pic.twitter.com/qJXGcZtd0X— なおちぷ@映画で全てを解決する男 (@naochipu75) May 17, 2019
あらすじ
明和9年(1772年)。主人公・坂崎磐音(さかざき いわね)は九州豊後のの中老・坂崎正睦の嫡男で幼馴染の河出慎之輔、小林琴平とともに藩政改革を目指し藩からもそれを期待される若者でした
江戸の同じ道場でそれぞれが剣の腕を磨き上達していきました、特に磐音の剣の構えは独特で、ゆったりとした構えから繰り出される剣撃の様から『居眠り』剣法と呼ばれていました。
3年間の江戸勤番を終えて故郷に帰った3人に、ある策略により悲しい出来事が・・・慎之輔が妻・舞の不貞疑って激昂し、彼女を斬り殺してしまったのです。
琴平は不自然さを感じながらも、妹である舞を斬られたことで慎之輔らを斬り、藩の意向で琴平も上意打ちにより殺されることに・・・磐音もそんな琴平を斬らざるを得ない状況になり切り倒してしまいます。
しかし、これはある人物が画策した嘘によるものでした。そんな嘘に翻弄されて、磐音は幼馴染の2人を失ってしまうことになります。心に深手を負った彼は故郷を離れ、江戸で浪人生活を送ることに・・
そして深川六間掘の金兵衛長屋に住み、鰻屋での僅かな給料で生活をしていましたが、大家の金兵衛の紹介で用心棒の仕事をすることに・・
両替商「今津屋」の主人・今津屋吉右衛門の用心棒を引き受けたことがきっかけで、
江戸幕府も絡む大きな陰謀に磐音も次第に巻き込まれて・・・・・・・
考察と感想(ネタバレあり・・)
本作は居眠り磐音(松坂桃李)を主人公にした歴史時代劇です・・・・・
3人は幼馴染で琴平の妹を嫁にした慎之輔と同じく琴平の妹を許嫁の持つ磐音も仲が良く兄弟のようです。
3年間の江戸勤番を終えて故郷に帰った3人に悲劇が起きるのですが、これは策略によるものでした
しかし、この策略に河出慎之輔が引っかかってしまった事が、全ての悲劇の始まりです。
帰郷し自宅への帰り道を急ぐ河出慎之輔に『叔父』である『倉持十三』が声をかけます。
帰宅前に『話したいこと』があると強引に酒場へと慎之輔を連れて行き、
慎之輔の妻である『舞』が不貞(浮気)をしていて近所でも評判になっていると・・・・・
にわかに信じない慎之輔だったが、叔父の『十三』は懐から『かんざし』を出してこう言いました・・
お前からもらったかんざしを捨てて・・
浮気相手からもらった『べっこう』の『かんざし』を今は気に入って大切に髪にさしていると・・・
叔父である十三の持っていた『かんざし』は確かに慎之輔が舞にあげたものでした・・・・
気が乱れ疑心暗鬼になる慎之介が帰宅し、妻である『舞』と感激の再会になるはずなのですが・・
舞の髪に目をやると・・べっこうの『かんざし』をしていました・・・・・・・・
その事実に慎之介は激昂し『舞』を斬り殺してしまいます!
え〜!!話も聞かないで斬り殺しちゃうのかよ〜!?
だいたい『かんざし』だけの根拠で斬り殺すか?普通・・・・・・
そもそもの話だけど『叔父』の『十三』も慎之介にその『不貞』の話をして何の得があるんだ?
3年も江戸勤番とはいえ、自宅を留守にしていて『妻』の話も聞かずに一方的に斬り殺すなんて
慎之介は『真面目』で『堅物』のキャラだが、僕から言えば『ただのバカ』だ・・・・・・
妹の舞を斬り殺されて『琴平』は『慎之介』の邸宅に赴き、事の訳を話せと慎之介に迫るが、
『不貞』の話を『琴平』は信じない・・
誰かの噂話を真に受け舞を斬り殺した慎之介に怒りと失意を感じた事だろう。
その場にいた、叔父である『十三』が不貞の話は本当だと言い『琴平』と言い争いになり、
先に刀を抜こうとするも『琴平』に逆に斬り殺されてしまう・・・・・
不貞の証拠の『かんざし』を見せる慎之介に『女中』が口を開く・・・
旦那様・・どこでそれを?奥様はずっと探されていましたが・・見つからず乱れた髪で旦那様にお会いできないと、つい最近ご自身で『べっこう』の『かんざし』を買われていました・・・・・・・・
唖然とする『慎之介』は『舞の亡骸』を連れ帰ろうとする『琴平』に『我が妻』を連れて行く事はならぬと・・刀を振りかざして・・・
『琴平』は襲いかかる慎之介を『返り討ち』に斬り殺してしまいます・・妹を殺され、幼馴染の慎之介も斬り殺してしまったのです。無念だった事でしょう・・・・
3人の所属する『藩』は琴平の上意討ちを決めて琴平の邸宅に押し入りますが、琴平も剣の腕は相当で、8人を返り討ちにしてしまいます。
その場を通りかかった『磐音』は今回の事の真相である陰謀を『琴平』に伝えますが、もう上意討ちは不可避の琴平は『磐音』と真剣勝負を申し出て挑むことに・・・・
激しい斬り合いの末に『磐音』は『琴平』を切り倒します・・磐音も幼馴染2人を失い、磐音の許嫁である『奈緒』の『兄』を自身の手で斬り殺した事になるのです。
江戸での土産『南天の匂い袋』を『奈緒』に渡す事を妹の『伊代』に託して『磐音』は故郷を離れる事にしたのでした。
ってか、許嫁の『奈緒』も連れて行けば良いじゃないか〜?3年も待たせておいて『兄』を斬り殺して顔を合わせる事も出来ない心情かもしれないけど、顔見て話して決めたら良いのに?慎之介もそうだけど、もっと会話してから行動に移そうぜ!自分勝手な行動がまた問題を大きくするんだからさ〜
と僕は思ってました・・・・案の定『奈緒』の『小林家』は取り潰され財産と屋敷は藩に取り上げられて、病気の親を抱える『奈緒』は辛い日々と後に大きな『決断』をする事になるのです・・それが・・切ない・・・・・・・
江戸の移り住んだ『磐音』は金兵衛が大家の長屋に住まわせてもらい、鰻屋でうなぎをさばいてわずかな賃金で生計を立ていた・・
金兵衛は人柄が良くて『新しい仕事』を紹介してくれると言い、一緒に両替商の『今津屋』に行くと思いもしない出来事が・・・・
まとめ
- 磐音(松坂桃李)を主人公にした歴史時代劇で殺陣を中心とした見せ場もあるが切ない物語。
- 脇を固める俳優が良い!悪役で出てくる『柄本明』のキャラが濃いがそれもアリだと思う。あ!琴平は柄本祐が演じているから、親子共演なのか〜!
- 『奈緒』役の『芳根京子』がすごく上品できれいで可愛い・・・・・
- 奥田瑛二の演じた役は『ピエール瀧』が当初のキャスティングなのだが、奥田瑛二の演技も『深くて良い!』
- バカな男たちばかりで、女性の方が強くてたくましいのはいつの世も同じか・・
- ぜひ続編を期待したい映画でした・・磐音。1200両・・・なんとかならんのか?