こんにちは、なおちぷです
映画『空母いぶき』を観てきたので感想と考察を書いてみたいと思います。
公開前から何かと話題の多い映画でしたが、フラットな気持ちで観たいと思い劇場に運びました。
映画『いぶき』を観る
何かと話題のある作品だが
フラットな気持ちで臨みたい。
誇りと強さを感じる作品で
あることを望みたい。#空母いぶき#西島秀俊#佐々木蔵之介#映画観ろ pic.twitter.com/ua9zQsHquP— なおちぷ@映画で全てを解決する男 (@naochipu75) May 25, 2019
あらすじ
20XX年、12月23日未明。未曾有の事態が日本を襲う。沖ノ鳥島の西方450キロ、波留間群島初島に国籍不明の武装集団が上陸、わが国の領土が占領されたのだ。
海上自衛隊は直ちに小笠原諸島沖で訓練航海中の第5護衛隊群に出動を命じた。
その旗艦こそ、自衛隊初の航空機搭載型護衛艦《いぶき》だった。計画段階から「専守防衛」論議の的となり国論を二分してきた《いぶき》。艦長は、航空自衛隊出身の秋津竜太一佐。そしてそれを補佐するのは海上自衛隊生え抜きの副長・新波歳也二佐。
現場海域へと向かう彼らを待ち受けていたのは、敵潜水艦からの突然のミサイル攻撃だった。さらに針路上には敵の空母艦隊までもが姿を現す。想定を越えた戦闘状態に突入していく第5護衛隊群。
政府はついに「防衛出動」を発令する。迫り来る敵戦闘機に向け、ついに迎撃ミサイルは放たれた……。
感想と考察
『日本の防衛力』で領土を防衛奪還できるのか?
20XX年、12月23日未明。沖ノ鳥島の西方450キロ、波留間群島初島に国籍不明の武装集団が上陸、わが国の領土が占領され、偵察に向かった戦闘機も砲撃により墜落。領土奪還のために政府は第5護衛隊群の出動を命じた。
お〜!盛り上がる展開!空母いぶきの戦闘力と西島秀俊演じる秋津竜太一佐の『決断力』に期待が高まります!
副長・新波歳也二佐を演じる『佐々木蔵之介』も良い俳優で良く作品を見ています。本作では『艦長』のとの意見対立があり展開としてはスタンダードと言えるでしょう。
副長が『海軍』の生え抜きで、艦長は『空軍』出身のパイロット上がりの設定で、副長から見れば『外様』に見えることでしょう!艦長の秋津竜太一佐は『やらななければやられる』の考えの持ち主で攻撃に躊躇はしません、そんな艦長の考えについて行けず意見対立するのが副長・新波歳也二佐で極力戦闘は避けて『防衛』に徹するように進言します。
潜水艦物をはじめとする『海のドラマ』には艦長と副館長の意見が対立することがほとんどで、
最近見た映画でも『ハンターキラー潜行せよ!』でもそのようなシーンは見られます。そして物語の終盤ではお互いを認め合い理解が深まるのが常です。
第5護衛隊群群司令、湧井継治(藤竜也)が怪我から、第5護衛隊群の指揮命令権をいぶき艦長の秋津竜太一佐に委譲し、謎の武力勢力と対峙し対抗していく事になります。
本作に出てくる『戦闘シーン』は緊張感が高まり素晴らしいものがあります。
潜水艦も潜行して近づいて敵は十分な兵力を保有し、いぶきの航海上に空母も存在し戦闘機も飛んできます、空母いぶきにも飛行隊が複数乗っており特にアルバトロス隊隊長(市原隼人)がカッコイイ!
必要ない設定やキャスティングがあるように感じる・・・詰め込みすぎ!?
色々と残念な事もあります・・・
緊迫した『ドラマ』であるべきなのに、ちょいちょい『どうでも良い日常』を挟んできて興ざめします。
日本政府のシーンはまだ良いでしょう・・内閣総理大臣の垂水慶一郎(佐藤浩市)も緊迫した状況の中で決断しかねる中年男性をうまく演じていました。『トイレ』から出てくるシーンはありますが特に問題もありません、印象にも残りません。他の閣僚から『戦闘』を焚き付けれれて『困惑』と『苦悩』が見える演技をしていました。
ですが、空母いぶきの中に本田翼がと小倉久寛の演じる『記者』は必要だったのか疑問です・・そして、その記者が所属するネットニュース社のプロデューサーが『斉藤由貴』である必要性も感じません!ジャーナリストって感じがしないのです・・これが『吉田羊』なら印象も違った事でしょう。本田翼は『原作』にはないキャラのようですし、キャステングありきの『人物』設定だったのではないでしょうか?
そして『コンビニ』のシーンも必要ありません・・『中井貴一』はコンビニの店長を演じていますが、はっきり行って不要のキャステングです・・・・日常から混乱する状況をコンビニで表現するにしても『別の方法』があると思いました。平和を訴える意味もあったのかもしれませんが、僕は『不要』だったと考えています。
そのシーンに時間を割くくらいなら、艦長や副艦長の若き日のエピソードや、乗組員の家族との生活などを盛り込めばよかったと思います。
本作は『防衛』と『戦闘』の息詰まる『緊張感』が大切な要素であるにも関わらず、『日常』のシーンに場面転換すると『興ざめ』してしまいます。この点が映画の批評サイト等で評価が低いのだと推察します。
まとめ
- 謎の国家に領土に上陸され、『空母いぶき』を中心とした第5護衛隊群の奪還劇を描く作品
- 艦長や副長のエピソードや『防衛』の考えの違いが醸造するエピソードがあれば良かったと思う
- 副長の『佐々木蔵之介』の号令が『時代劇臭い』と感じてしまう!『超高速!参勤交代』の影響かな?(笑)
- 戦闘シーンは『迫力』がある!潜水艦艦長の『高嶋政宏』と戦闘機の『市原隼人』も良い!
- 興行成績を意識した『キャステング』や役柄設定で『日常』を描き、それが『興ざめ』する結果に・・残念だが『大人の事情』もあるのだろう・・
- 『ハンターキラー潜行せよ!』や『亡国のイージス』などの作品と見比べるのも面白いと思うよ!
- 映画を自宅で楽しめるU-NEXTもお勧めだよ!