こんにちは、なおちぷ🔗です。
映画『THE GUILTY/ギルティ』を映画館で観てきました。
緊急通報の電話を受けて『誘拐』を確信し『声』と『音』の情報だけで、
『犯人』を追い詰め『事件解決』できるか?
面白そうで、予告を観た時から楽しみにしてた。
映画『ギルティ』を観た!
緊急通報を電話で受けて、
音声だけで、指示を出し
犯人を追う!緊張感が凄い!
音声だけで….
これほど観客にイメージさせる。
頭に画像が浮かぶのは?
何故だ?#映画#ギルティ pic.twitter.com/6gG5iRSdmp— なおちぷ@映画で全てを解決する男 (@naochipu75) 2019年2月24日
あらすじ
ある事件をきっかけに警察官として一線を退いたアスガー(ヤコブ・セーダーグレン)は、
いまは緊急通報指令室のオペレーターとして、交通事故の搬送を遠隔手配するなど、
電話越しに小さな事件に応対する日々を送っている。ある日、一本の通報を受ける。
それは今まさに誘拐されているという女性自身からの通報だった。
彼に与えられた事件解決の手段は“電話”だけ。車の発車音、女性の怯える声、犯人の息遣い…。
電話から聞こえるかすかな音だけを頼りに、
アスガーは“見えない”事件を解決しようとするのだが…..
評価と感想について
本作の映像は、緊急通報司令室とその横の部屋に2部屋、
そして映る人物も主人公のアスガーと数人の同僚だけでなのだ。
あとは『電話』から聞こえる『声』と『音』だけで『この映画』は出来ています!
これって凄い事ですよ!
今や、3Dだけでなく4DXの映画も多く上映されている中で、映像に頼る事なく、
『音声』と『声』で『観客』を作品の中に『没入』させてしまうのが凄い!
観客の想像力と注意力を必要とするため、鑑賞へのハードルが高いにも関わらずだ。
作品の時間が『リアルタイム』で流れていて
『誘拐事件』真っ只中に観客が『強制的に投入される』感じなのだ。
予告編を観ると、冷静沈着な『アスガー』が天才的な『能力』で
静かに事件解決ってイメージだったが、完璧に違った!
この『アスガー』は前の事件で『やらかした』みたいで『家庭も崩壊』し
『緊急通報司令室』での今の仕事も『望んだもの』ではない。
アスガーは『どうしょうもない奴』の『通報』をイライラしながら電話に出ている。
ストレスが溜まっているのがわかる…
そんな中で自分の取った『電話』が『誘拐』された『女性』からの『救援要請』だった!
急に『スイッチ』が入るアスガー!!!
グイグイ行くなっ。。アスガー!!
『音声』や『声』から瞬時に『状況把握』する『能力』はさすがです!
でも、人の話は『聞かない』し『自我』が強い…..
このあたりが後半の『ポイント』になるのですが………….
状況把握は『アスガー』が『地元警察官』や『司令室』、『被害者の女性』、
『被害者宅にいる子供』との電話での会話の内容から推測するのみだが、
映画を見ている観客には『映像』が見える。
本を読んで状況が頭に浮かぶように、その状況の映像が頭に浮かんでくるのです。
観客が文字通り『引きこまれる』のだ。
この映画には有名な俳優は出演していませんし、設定も2部屋のみ、
そう考えると、低予算であるは間違い無い!
だが『観客』を魅了する『作用』を持つ『傑作』だ!
監督『グスタフ・モラー』の能力は疑うこともないほど高いものでした。
設定の近い映画について
本作を面白いと感じたなら次に紹介する映画も好きかも?
セルラー(2004)
教師の『ジェシカ・マーティン』は突然、
自宅に押し入ってきた男たちに家政婦を殺害され自身は誘拐される。
犯人のリーダー格のイーサンはジェシカをある家の屋根裏部屋に監禁。
さらにその部屋にあった電話器を破壊して出て行く。
ジェシカは粉々になった電話器の部品を組み直し発信を試みる。
たまたま繋がったのは、見知らぬ青年ライアンの携帯電話(セルラー)だった。
イタズラ電話と思い相手にしなかったが、徐々にジェシカの切迫した声に押され、
電池切れそうなのを気にしながら、ジェシカ一家救出を試みるが…..
フォーン・ブース(2002)
マンハッタン、タイムズスクエア。『スチュ』は、今日もアシスタントを従え、
携帯電話からクライアントや業界に口八丁でビジネスをまとめ上げている。
そんな彼はアシスタントと別れた後、1台の電話ボックスに立ち寄り、
結婚指輪を外してクライアントの新進女優パメラに電話を掛けた。
『スチュ』は彼女をモノにしようとしていたが、上手くいかずに受話器を置く。
その瞬間、今使っていた公衆電話のベルが鳴り、思わず受話器を取ってしまう『スチュ』。
すると電話の主は、“電話を切ったら殺す”と脅迫してきたのだった…。
え!?マジで………
リミット(2010)
何者かにひつぎに入れられたまま地中に生き埋めにされた男が、手元にある道具だけを頼りに脱出を試みる。
携帯電話、ライター、ナイフ、ペン、酒などを駆使して地上への脱出を図る男。
残存の酸素量も限りがあり残された時間は少ない脱出できるのか?
まとめ
- 映画の良さは『制作費』や『有名俳優』だけの要素で決まる物ではなく、シナリオやアイデアが重要
- 本作は、観客の『感性』や『想像力』に依存しているが、その狙いは成功だと言える
- いかに人間は『先入観』で物事を捉えているかを『認識』させられる映画。
- この映画を観るなら『夜』がお勧め!より『没入』できる