映画『グリーンブック』のあらすじと評価感想




こんにちは、なおちぷです🔗

先日、アカデミー賞の『作品賞』を受賞した『グリーンブック』を観てきました。

もう、話題性十分すぎて初日だったから、前の席までびっしり満席でしたよ!

では、あらすじと感想を書きます。

結果から先に言ってしまいますが、控えめに言っても『最高』なので、

この記事を確認しないで『観に行っても』大丈夫ですw



あらすじ

1962年、ニューヨークのナイトクラブ、コパカバーナでトニー・リップは用心棒をしていた。

ガサツで腕っぷしの強さとハッタリで家族や周囲に頼りにされていたが、生活は困窮し家賃の支払いも苦労していた。

そんなある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手兼ボディガードとしてスカウトされるが、

『黒人』に『使われる』ことに難色を示す。だが、背に腹は変えられない。トニーと家族には高給の依頼を断れるほど余裕は無かった。

依頼者の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。

グリーンブック』を携えて出発する2人だったが、それは『困難な旅』の始まりだった……

グリーンブックとは?

1936年から1966年までヴィクター・H・グリーンにより毎年出版された黒人が利用可能な施設を記した旅行ガイドブック。ジム・クロウ法の適用が郡や州によって異なる南部で特に重宝された。 

ジム・クロウ法
1876年から1964年にかけて存在した、人種差別的内容を含むアメリカ合衆国南部の州法の総称。白人と黒人の施設やレストラン等の使用分離、その他差別的な内容のヒドイ法律

評価と感想

最初に登場する『トニー・リップ』は『用心棒』をしての能力が高く『魅力的』。ガサツな性格だが、妻子と家族を大切にしているのも好感が持てる。だが『黒人』が嫌いなのだ。水道の修理にきた『黒人』の水を飲んだ『コップ』をゴミとして捨ててしまう。『生理的』に嫌なのだ。

トニー・リップ』と家族は生活困窮していて、『家賃』を払うのも大変そうだ。

勤務する『ナイトクラブ』が改装することになり、『収入』も無くなってしまった。

そんな状況の中で『高給』な『ドクター・シャーリー』の『依頼』を断ることは出来なかったのだ。

 

トニー・リップ』の受けた週休125ドルってどれくらい?の価値か気になり調べたのですが、

当時の1ドルは固定相場制で360円。1962年の消費者物価指数は現在の約4分の1程度、

この計算から8週間の給料は約150万円程度。

『黒人』嫌いでも『引き受ける』金額であった訳です。

 

また、『ドクター・シャーリー』も『南部』での『演奏ツアー』が『困難』な事を、

認識しており、『トニー・リップ』の『』を頼りしての事でした。

お互いの『利害関係』は『一致』しているのですが、

性格が正反対の2人は『お互いに苦痛』な時間を過ごすことになります。

南部を旅する『2人』は『大きな差別』が『多く』ある事を再認識します、

今までは気にしていなかった『トニー・リップ』も差別の『重大性』を理解していくのです。

最初は性格も合わない2人でしたが『お互いの才能』や『人間性』を理解し、認め合う事姿が

演じられ、『素晴らしい事』を表現されています。

人間として劣っていると思われる『トニー・リップ』から『ドクター・シャーリー』が学ぶ事も

多くあります。それは実社会でも同じで『嫌な人』でも『学ぶべき点』はあるものです。

その事を気づかせてくれます。



 

才能豊かな『ドクター・シャーリー』を演じた『マハーシャラ・アリ』の演技は素晴らしいものでした。

才能豊かな音楽家』でありながら『黒人』として扱われ、

その豊かさゆえに『黒人』からも同調されず、大きな『孤独感』を持ちながら

生きて行く姿を演じています。知性と寂しさを感じさせる表情や演技、

時折見せる『笑顔』が心に響きます。

 

頼りになる『トニー・リップ』演じた『ヴィゴ・モーテンセン』も良く演じていました。

増量』をしての『メタボ中年』姿に『ロード・オブ・ザ・リング』の『アラゴルン』の

面影はありませんでしたw

ケンタッキーでチキンを食べる姿の『かっこ悪い』姿………..さすがです。

本作では『黒人差別』が大きなテーマだが、

僕は『困難な状況』を『異なる2人』が認め合い、乗り切る事で芽生える『友情』が

描かれていると思いました。(バディムービーって感じね!)

アカデミー賞の受賞作品で興味を持つ方も多いとは思いますが

その事を抜きにしても『心に響く』最高な作品でした。見たまえ!w


まとめ

  • 困難な状況』を『異なる2人』が認め合い乗り切る事で芽生える『友情
  • 黒人差別』のテーマは暗くなりがちだが、トニーリップのコミカルなシーンがアクセントに!
  • 差別を受けながらも『紳士的な対応』と『静かな怒り』を表現するマハーシャラ・アリの凄さよ!
  • なぜかフライドチキンが食べたくなり、ピザは二つ折りにしたくなるw


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札幌在住。映画とマラソンと美味しい物や良い感じのお店が大好き!スタバ出現率高し!後悔しない生き方を模索の日々。。