こんにちは、なおちぷです
映画『ザ・フライ』のあらすじを書いてみます。
1986年に公開された『デビット・クローネンバーグ』監督作品で、高校生の時に映画館で観た映画でしたが、『U-NEXT』で再び観て『完成度』の高い『作品』だなぁと、再認識しました。おすすめできる映画です。
あらすじ
優れた科学者の『セス』は自室で物質転送装置『ポット』を開発していた。
パーティで知り合った記者の『ベロニカ』に好意を持ち、自室の『ポット』を見せるが、
功名心の高い『ベロニカ』が記事にすると言いだし、『セス』は慌てる。
しかし、『想像しがたい』発明品の話を元恋人で上司の『編集長』は信じなかった。
『ベロニカ』は他社で『記事』にすることも考えるが、『セス』からの独占密着取材の提案を受け、そばに寄り添い研究を見守りながら取材をすることにする。
有能な科学者でありながら『純粋』な『セス』にベロニカは『好意』を持つようになっていた。
有機体の『転送』が最大の『課題』として残っていたが、『セス』と『ベロニカ』は研究と努力の末に『成功』を収める。
祝杯をあげる二人だったが1冊の『雑誌』が届いていることに『ベロニカ』が気づき、開けると『表紙』が『セス』になっていた。
『ベロニカ』の元恋人の『編集長』は画策したことだった。
『ベロニカ』は情報漏洩を防ぐ為、『セス』の元から『出版社』に向かうが、『セス』は猜疑心と嫉妬から、思いも寄らない行動に出る。
『自分自身』を『ポット』に入れ『転送』したのだ!
『転送』が終わり『成功』したと思った『セス』だったが、時間が経過するごとに、人間離れした『能力』や『活力』が現れる。
当初は『セス』も転送による『細胞活性化』が『変化』の原因だろうと思っていたが、身体的な変化が現れ、コンピューターの履歴を確認すると『転送時』の『ポット』に『1匹のハエ』が紛れ込んで、『セス』と『細胞融合』したことを知る。
『細胞の分離』が不可能で、時間が経過するごとに『セス』は『無残』な姿に変化していく…………………
考察と感想(ネタバレあり)
この作品は『ホラー映画』にジャンル分けされているが、『セス』と『ベロニカ』の悲しい『ラブストーリー』でもある。
映画の前半は物質転送装置の『有機体』の転送をさせるために『試行錯誤』している二人のシーンあり、恋愛とサクセスストーリーの映画でも成立するのでは?と思ったほどだ。
科学者の『セス』は穏やかで才能に溢れて『魅力的』な男性だと思うし、雑誌記者の『ベロニカ』は最初はで気が強くて、どうなん?って思ったけど時間経過とともに可愛くなってくるので『ツンデレ』な感じが良かったw
印象的なシーンが『セス』の服がいつも同じな事を『ベロニカ』が指摘すると、クローゼットに同じ服が『5セット』用意されていたシーンだ。
『セス』は服で悩むのが嫌なようだ。
この映画は30年以上前の作品なのだが、近年の天才たちも同じような事を言っている。
アップルの『スティーブ・ジョブズ』も同じ服を着ていたし、アナザースカイのセットも手がけたデザイナー『佐藤オオキ』さんも、服や食べ物で決断する事を避けるために、いつも同じ服と食事をしているそうだ。
不要な『決断』は避けた方が良いと言う人もいる。
この説は『本当』なのかもしれないなぁ。
セスが『ベロニカ』に好意をよせ、『嫉妬』と『猜疑心』によって、自暴自棄的に『ポット』で自分自身を『転送』してしまうのだが、男性としては良くわかる心情だ。
こんなに自分は『優秀』なんだ〜!って『証明』したい気分になったんだよね!
でも、『フライング感』は否めない。
だって『ハエ』が混入してしまったんだもん。
正常時なら『混入』は避けられたか?
多分『無理』だと思うけど。
女の子に『良いとこ』見せたいと『無理』をするとロクな事にはならないんだよね。
ほとんどは….
そして『変わってしまう』のだよね。『セス』は……..
あんなに上品で穏やかだったのに、融合後は『食欲』と『性欲』に突き動かされるように行動し、『暴力性』と『身体能力』も高まり、もう別人になっていく。
食べ物の『趣向』が変わるのも印象的だ。本作では『砂糖』が大好物に変わる
コーヒーに大量の砂糖を投入し、普段もチョコレートを持ち歩いて食べたりして、かなり異質になっている、そして『性欲』が高まるらしく『何時間』も収まることはないようだ。
中学生男子の『病レベル』w
街で拾った『女』を抱きかかえて階段を小走りで昇る感じも『盛ってる』w
でも、これは仕方がない事なんだ、『ハエ』と『融合』しているのだから、
もはや『人間』の『理性』や『倫理観』は希薄になっている状態なのだ。
この『ハイ』な状態を共有すべく『女』にも同じく『ポット』での『転送』を求めるが、
何度も断れれる。なんか『現実世界』でありそうな話。。
徐々に『自分の身体』が変化することに『違和感』を感じて、
やっと『原因』を究明するが『融合』の『細胞分離』が不可能な事がわかると、
『セス』は『恐怖』に襲われる。この恐怖は『自身の変化』と
他者と『共存できない事』からの『孤独感』であると思う。
『セス』は『細胞分離』を諦めて、『ベロニカ』とお腹の『子』との『融合』を望むが、
『ベロニカ』に拒まれる。まぁ、同意する人はいない提案だよね。
無理やり『ポッド』に『ベロニカ』を放り込み『強制的』に転送をしようとするが、
居合わせた『編集長』の妨害で、『セス』は『ポッド』の一部と『融合』してしまう。
自身の努力の成果である『ポッド』と『融合』してしまった事は『皮肉』だ。
そして『セス』は諦めるように『ベロニカ』の持つ銃の銃口を自身の『頭』に向ける。
『ベロニカ』は拒む姿勢を見せるが、最後は『セス』の『意思』を尊重し発砲する。
『セス』の死と言う形で『問題』を解決したのだった。
この映画で『悪い人間』は出てこない。普通の人々ばかりだ。
『ハエ』が1匹混入しただけで、『セス』と『ベロニカ』の成功物語が消滅してしまったのだ。
『ベロニカ』があの時、『セス』から離れて『編集長』に会いに行かなければ、
『セス』が『単独』で『転送』を行わなければ等、たらればの話だが……
実社会の私たちの生活も『些細な事』が後々、大きな問題になることもあるのだ。
その事を考えずには、いられない作品だった。
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